介護疲れ…
高齢化が進み、配偶者や家族など介護の問題が多くなってきています。
介護が必要な人がいれば、必ず介護を行う人(支援者)がいます。
私も訪問で支援を行うなかで、
身体的あるいは認知症、高次脳機能障害など何かの影響で介護を必要となった方、
そして介護を行っている家族の方と多く関わります。
介護疲れ
普段、あまり苛立ったり怒ることがない人でも、
これが身内となるご家族となるとわかっていても腹が立ったり、ついつい感情が出てしまう事ありますよね。
家族ですもん。
優しく接する事が大切なことはわかってる
長年連れ添った愛する配偶者など、大切な人の介護に困ってる家族の多くは、
すでに愛情を持って接する、十分な思いやりを持って関わるなど、接し方は十分理解しているが、
生活に疲弊しており、家族や信頼している人だからこそ強い口調の言葉で怒ってしまうという方も多いように思います。

優しく接したい、本当はもっと丁寧に説明した方がいいことは十分理解している。
そんな事わかっててもやっぱり家族だからつい言葉が強くなってしまい、自己嫌悪に陥っている方を多くみます。
「愛情をもって接する」「思いやりをもつ」という言葉のリスク
多くの参考書の内容や専門家のアドバイスとして、
愛情を持って接しましょう
思いやりを持って関わりましょう
というアドバイスがよくあります。
どれも大切なことであり、
人と接する上でベースとなる大切なスタンスと考えます。
ただ、普段から愛情や思いやりをもって接している方や、 十分接し方は理解しているが、生活に疲弊している人に対し専門職がそのまま伝えるとどうでしょうか。
「あなたの愛情が足りない」
「あなたは思いやりが足りない」
そう捉えられているかもしれません。
鬱で苦しむ人に「がんばれ」と言うのに似ていますね。
既に頑張っている、愛情を持って接している人に、支援者の伝えるのは
支援者のアイデンティティを否定する可能性があります。
支援者へ求められる助言は、
抽象的な言葉より、対象者を苦しめる疾患に対する具体的な助言や、具体的な援助方法や言葉かけなど、対象者の思いと家族の思いのズレを把握し、埋める具体的なアドバイスです。
既に支援者が向き合っている事実をねぎらい共感を。
とは言えいきなり具体的な言葉かけや教科書的な正論をぶつけても、なかなか心には響きません。
というよりも、それでは具体的な言葉かけは出来ません。
まずは
1.対象者の想いと、ご家族の想いをしっかり傾聴し向き合い理解する。
2.理解した上で対象者、ご家族の困りごとに対する具体的なアドバイスを出来る限り提案していく。
という順番が大切です。
しっかり傾聴し支援者の想いを理解しなければ、具体的な提案は出来ないのです。
お話する順番が違うだけで信頼関係は雲底の差ですね。
またこのお話は対象者のご家族だけではなく、介護、医療のスタッフにも言えます。
病棟で頑張る介護福祉士、看護師、デイケア、デイサービスのスタッフとの話し合いも、
まずは頑張っているスタッフと真摯に向き合い、話し合い、困りごとを理解することが大切です。
そこからまた具体的なアイディアを出すことが、対象者と支援者の思いのズレを埋める支援となる好循環となり、
少しでも介護疲れの解決に繋がったらと思います。


コメント